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北海道で4代続く養蜂場 自然に密着しているビジネスだからこそ環境にやさしくしたい
GREEN100導入エピソード | 事例.001 荒井養蜂場(北海道)
「荒井養蜂場」は、北海道で4代続く老舗の養蜂場です。1939年の創業以来、北広島市や札幌市郊外の山里で採取した天然100%のはちみつを提供してきました。同養蜂場は、2022年8月よりGREEN100プランを導入。「もとからモノを大切にしてきた」という社長の荒井大陽(アライ ヒロタカ)さんに、日頃の業務についてや、環境について意識されていることなどについてうかがいます。
蜂を越冬させるため北海道から鹿児島へ 往復5000キロの大移動
当社は、私の曾祖父から4代続く養蜂場です。1939年に「荒井養蜂場」を創業し、2013年に荒井養蜂場株式会社となりました。今は私が4代目の社長を務めています。おもに地元の北広島市や札幌市周辺で、地元に多い花木や草花を活用して作る天然100パーセントのはちみつを提供しています。仕事をしていて嬉しいのは、何と言ってもより良いはちみつがとれたとき。お客さまに「おいしい!」と喜んでいただけるのが何より嬉しいですね。収穫量が利益に結びつくのもやりがいになります。
大変なのは、秋に、北海道から鹿児島まで蜂たちを移動させるとき。北海道はご存じの通り、冬から春にかけて非常に寒いので、蜂は越冬することが困難です。そこで、暖かい鹿児島の養蜂場に巣箱を移し、そこで蜂は春を待つのです。トラックに乗って北広島市を出発後、函館、青森を経て、鹿児島まで片道2500キロ。距離も相当のものですが、その間、蜂が居心地よく過ごせるように、工夫しなければなりません。春になって蜂を迎えにいったとき、そこで元気な羽音が聞こえるとホッとします。
北海道も記録的な猛暑となった2023年の夏 自然に影響される仕事だと痛感した
2023年の夏は世界的に記録的な猛暑となりましたが、北海道も例外ではありませんでした。それまで北海道の夏は涼しいイメージがあったと思いますが、今年は本当に暑かった。改めて、自然に影響される仕事だと感じました。それでも、工夫して乗り切るしかありません。蜂を暑さから守るために風通しを良くしたり、社員たちも熱中症に注意しながら作業したりしたおかげで、幸い、収穫の量や質には影響しませんでした。
養蜂場の仕事は、一言でいえば「おいしいハチミツをつくる」ことですが、その過程にはやらなければならないことが山ほどあります。ただ、大きな機械を使ったり、大量の電力を使用したりすることはなく、どちらかというとアナログな業界なので、自然に優しい業種なのではないでしょうか。私は、もとから物を大切にしたい性格なので、再利用できるものは修理して使用してきましたし、環境に良いことであれば、多少手間がかかってもそのやり方を選ぶようにしています。たとえば、家や仕事場の周りの雑草を処理するとき。除草剤をまけば簡単に済みますが、それが自然に与える影響のこわさを知っているので、時間がかかっても手作業で草を抜くようにしています。
GREEN100に変更して1年。 自然にやさしい電気なのが良いですね
当社はGREEN100を使用して1年経ちますが、実は、言われるまでそれに変えたのにも気づかなかったんですよ(笑)。不具合も何もなく使えていたので、ずっと自然に使っていたんです。先ほど、大量の電力を使わないと言いましたが、うちも、「すそはり」という、蜂の巣のとなる蜜ろうシートを貼る作業では使っていますし、その他の仕事でも電気は必要不可欠です。GREEN100は再利用100%の電力なんですよね。これからも、同じ電気を使うなら、環境によりやさしい電気の方を使いたいと思っています。
荒井養蜂場(北海道)
1939年に創業した4代続く養蜂場。天然100%のはちみつは地元の人に愛され続けている。
URL:荒井養蜂場 トップページ (beefarmarai.com)
場所:北海道北広島市大曲南が丘3丁目1-2