「素材を活かしきる」和食の心に根づいた、SDGsの精神があるから、環境にやさしいU-POWERの電気を選びました。
GREEN100導入エピソード | 事例.025 「小料理かん田」

支援金終了のタイミングでU-POWERに切り替えた

U-POWERの電気に切り替えたのは2024年のはじめごろ。ちょうど国の電気料金支援策が終了するタイミングでした。以前から店内放送でUSENさんを利用していたこともあり、営業の方に詳しいお話をうかがう機会があったんです。「火力発電のコストはこれからますます上がっていく。その点、U-POWERの電気は実質再生可能エネルギーで、価格も安定している」という説明を聞いて、「たしかに今の時代、選ぶならこちらの方がいいのかもしれない」と納得したんです。
うちの店は空調も冷蔵庫も一年を通して稼働しているため、電気代の負担はとても大きいです。花を飾っているので、特に夏は除湿、冷房をつけっぱなしにすることが多く、空調なしでは営業できません。そういった中で、電気代が切り替え前より2割ほど下がったのは、本当にありがたかったですね。
電気料金の削減はもちろん、助かったのが冷蔵庫の調子がよくなったことです。空調をしっかり管理することで、冷蔵庫に余計な負荷がかからなくなったのでしょうね。業者さんから「こんなに安定して稼働している冷蔵庫は珍しい」と驚かれたほどです。契約の切り替え作業もスムーズで、トラブルもなく安心して導入できました。
メニューは日替わり。こだわりの食材を楽しんでもらいたい

「小料理かん田」では、私自身が“おもしろい”と感じた食材をお客さまに楽しんでいただくことを大切にしています。地元・佐世保の魚や野菜はもちろん、福岡や東京、金沢など、各地を訪ねて出会った食材やアイデアを料理に取り入れています。食べ歩きは、趣味であり仕事の一部。舌で確かめ、心が動いたものを自分の店で表現するのが私にとっての料理です。
旅先で出会った料理人とのご縁もおもしろいもので、金沢で知り合った寿司職人の方が、実際にうちの店に手伝いに来てくれたこともあるんですよ。人とのつながりから広がる味や経験が、この店の魅力をつくってくれているように感じます。
店には固定のコースメニューはなく、その日仕入れた食材で一番おいしいと思えるものでその日のメニューを組み立てていきます。対馬でしか取れないブランドのどぐろ「紅瞳」や、クエ、ウニなど、季節ごとに主役が変わるのも楽しみのひとつ。「あの料理、もう一度食べたい」とご予約の際にリクエストをいただくこともあって、料理人冥利に尽きます。
命をいただくのが料理人の仕事。丁寧に扱いたい

和食の文化には、今で言うSDGs的な発想が昔から自然と息づいているように思います。魚も野菜も、頭の先からしっぽの先まで、余すことなく使い切るのは、和食の基本的な考え方のひとつ。骨は出汁(だし)に、皮は煮物や小鉢に、あらは汁物に。どうしても余った部分は、最後に私自身がまかないとしておいしくいただいています。
命をいただくという仕事をしている以上、できる限り無駄にせず、丁寧に扱う。それは料理人としての責任でもあります。そしてそれは、環境を守ることにもつながっていくと感じています。
日々の営業では、ダンボールや資源ゴミの分別にも気を配っています。忙しさの中でそういうことを後回しにしてしまうという話も聞きますが、小さな意識の積み重ねこそが大切です。最近では、海の環境変化も肌で感じるようになりました。旬のズレ、漁獲の不安定さ、有明海苔の壊滅など、すべて私たちの仕事に直結しています。
「ひとりでやっても意味があるのか?」と思うこともあります。でも、ひとりが動かなければ、何も変わらない。料理を通して伝えられること、選ぶ電気ひとつでも、自分にできる小さなことを大切にしていきたいと思います。
【店舗情報】
小料理 かん田
https://koryourikanda.com/
◎住所
長崎県佐世保市下京町8-25 阪田ビル2F
◎電話番号
080-9106-0823
◎営業時間
18:00〜23:00(L.O. 22:30)
※完全予約制(前日までに要予約)
◎定休日
日曜日(連休の場合は最終日が休み)
◎アクセス
JR佐世保駅より徒歩約10分
西九州自動車道・佐世保みなとICより車で約5分
◎駐車場
なし(近隣にコインパーキングあり)