【U-POWER事例】単なるコスト削減ではなく「襟を正す」という経営姿勢で切り替えを進めました
【プレミアムGREEN100事例】「精密板金×再エネ100%」が切り拓いたこれからの製造業の姿
SBT認定と「プレミアムGREEN100」の相乗効果で、小規模企業の価値を最大化する
長野県で創業31年を迎える精密板金加工のスペシャリスト「有限会社岩城工業」。少人数体制ながら最新鋭の設備を揃え、データセンターや半導体業界の最前線を支える同社は、なぜ今「実質再生可能エネルギー100%」の電力プランであるU-POWERの「プレミアムGREEN100」を選んでいただいたのか。
畔上社長に、導入の経緯から、環境経営がもたらした驚くべきビジネスへの波及効果まで詳しく伺いました。
少数精鋭×最新設備で挑む、世界基準の「シートメタル」
まずは、御社の業務内容について教えてください。
畔上社長: 弊社は製造業の中でも「精密板金」、世界共通語で言えば「シートメタル」と呼ばれる金属加工を主軸としています。丸物(旋盤加工)ではなく、板状の金属を切断し、曲げ、溶接して製品に仕上げる仕事です。
長野県には古くから職人技を大切にする企業が多いですが、弊社はあえて「最新鋭の設備」を積極的に導入し、前へ前へと進むスタイルをとっています。現在は少数精鋭ですが、設備規模だけを見れば数十名規模の企業に匹敵する体制を整えています。
どのような業界の製品を手掛けているのでしょうか?
畔上社長: 主に工作機械や半導体、医療機器など。特に最近では、世界的な需要が高まっている「データセンター」向けの部品供給が大きな柱となっています。
実は、このデータセンター向けの仕事と、U-POWERさんの「プレミアムGREEN100」への切り替えが重なったことは、弊社にとって非常に大きな意味を持ちました。

「そこに山があるから」中小企業版SBT認定とプレミアムGREEN100への挑戦
今回、電力プランを「プレミアムGREEN100」へ切り替えたきっかけは何だったのでしょうか?
畔上社長: もともとUSENでんきさん(現U-POWER)とは長いお付き合いがあり、信頼関係がありました。切り替えの直接的な動機は、単なるコスト削減というよりは、時代の流れと「襟を正す」という経営姿勢からです。
2020年に政府がカーボンニュートラル目標を掲げ、世の中でも脱炭素やSDGsという言葉が当たり前になりました。私たちは小さな会社ですが、ステークホルダー、特に社員やお客様に対して「未来に向けて正しい姿勢を見せたい」という思いがありました。
中小企業版SBT(Science Based Targets)認定も取得されていますね。
畔上社長: はい。環境への取り組みを客観的に証明するためにSBT取得に挑戦しました。その際、事務局から「電気を再エネ由来のものにすれば、CO2排出量を実質99%削減できる」というアドバイスを受けたのです。
「そこに山(選択肢)があるなら登ってみよう」という感覚で「プレミアムGREEN100」を導入しました。結果として、中小企業版SBTの取得と実質再エネ100%電力への切り替えがセットになったことで、弊社の環境経営は一気に加速しました。
独自商標「グリーンシートメタル」の誕生と圧倒的な成果
環境への取り組みが、実際のビジネスに変化をもたらしましたか?
畔上社長: 非常に大きな変化がありました。今回、実質再エネ100%の電力で加工していることを強みに、独自の商標として「グリーンシートメタル(Gシートメタル)」を登録しました。

材料メーカーも「グリーン鋼材」の提供を始めていますが、加工プロセスまで含めて「CO₂排出を極限まで抑えた製品」として提供できるのは、弊社の大きな誇りです。お客様からも「岩城さんのところは、一歩先を行っているね」という評価をいただけるようになりました。
昨今、新たに建設が増えているデータセンターは莫大な電気を消費するため、温室効果ガス削減に向けて「最大の矛盾をかかえた 最大かつ究極のジレンマ」と言われています。こういった現状があるからこそ「プレミアムGREEN100」が必要なのだと思います。
業績面でも驚くべき数字が出ているとお聞きしました。
畔上社長: はい。前期は約9,500万円だった売上が、今期は1億5,000万円にまで伸び、利益も大幅な黒字転換を果たしました。もちろん業界全体の需要もありますが、「再エネ100%でモノづくりをしている」という信頼感が、データセンター関連などの高付加価値な案件を呼び込む一助になったと確信しています。
「環境経営はコストがかかる」と思われがちですが、足元の環境や人を大切にすることが、結果として売上や利益に直結するという良い循環が生まれています。
次世代へ繋ぐ、持続可能なモノづくりの形
今後の展望についてお聞かせください。
畔上社長: 正直なところ、まだ「再エネ100%」を基準に取引先を選ぶという流れは始まったばかりかもしれません。しかし、次の世代に対する責任として、CO₂排出を無視してモノづくりを続けるわけにはいきません。
また、弊社では今年から「エキスパート社員」や「サポート社員」といった制度を設け、年齢制限なく誇りを持って働ける環境づくりにも着手しています。環境(E)だけでなく、社会(S)やガバナンス(G)の面でも、小さくても光り輝く企業であり続けたいと考えています。

最後に、再エネ導入を検討している企業へメッセージをお願いします。
畔上社長: 電気は形が見えないものだからこそ、その「質」にこだわることが企業の姿勢を表します。U-POWERさんの「プレミアムGREEN100」は、初期投資を抑えながらすぐに始められる脱炭素の第一歩です。
まずはやってみる。その一歩が、SBTの取得や独自サービスの開発など、思わぬビジネスチャンスに繋がるはずです。私たちはこれからも、この「グリーンシートメタル」という誇りを持って、世界に通用する製品を届けていきたいと思っています。

【会社情報】
有限会社岩城工業
住所: 長野県中野市安源寺830-2
代表者: 代表取締役 畔上光広
URL:http://www.iwaki-inc.jp/index.html