地元、南房総の資源を活かし、持続可能な未来へ。SDGs賞を受賞、千葉大学と共同研究も

価格の安定が魅力　店舗、酒造メーカー、工場もU-POWERに

U-POWERさんの電気に切り替えたのは、2024年の春ごろです。営業の方が直接お店に来てくださいました。とても丁寧に説明してもらえたので、「これは安心できるな」と。地方でビジネスを続ける以上、コストを抑えることは本当に大事です。電気代は、目に見えないけれど大きな負担になりますから。

うちは法事などでもよく使っていただくので、本店は30席、別館は70席あり、エアコンや大型冷蔵庫は常にフル稼働。他社よりも安い電力を安定してまかなえることは、経費面での大きな安心材料になります。実質再生可能エネルギーを使っている点にも惹かれました。電気代が安くなるだけでなく、環境にも配慮できるのであれば、なおさらいいですよね。

「ちどり」のほかに、私が経営する「ペナシュール房総」株式会社では、南房総のサトウキビを古⺠家蒸留所で醸造した、千葉県房総半島ブランドのラム酒、「Rhum de la Péninsule de BOSO」を製造しています。「ちどり」と同じ町内にあるこれらの酒造メーカーやサトウキビ畑の工場の電力も、まとめてU-POWERさんに切り替えました。

地元に愛される寿司・割烹店の3代目を継承

「ちどり」は、私の地元、南房総・千倉で長年続いてきた寿司・割烹店です。大学進学で上京してからは、東京で音楽関係の仕事をしたり、バーテンダーとして働いたりしていましたが、その後、地元に戻り、8年ほど前に親から店を引き継いで、私で3代目。地域の皆さんに親しまれ、支えていただいてきたお店です。ちらし寿司が人気なんですよ。

2017年の春には別館を大幅リニューアル。慶事・法事、各種ご宴会、ランチタイム、夜のダイニングバーまで、いろんなシーンでご利用いただけるようになりました。入ってすぐにバースペースがあって、バーテン時代の経験を活かしたカクテルも楽しめます。本店では仕出し料理や出前も充実しています。マイクロバスでの送迎も完備していて、地域の皆さんに便利にご利用いただけるよう工夫しています。私は漁師もしながら店を切り盛りしているので、地元の旬の海産物を新鮮なうちに提供できるのも、うちならではの強みだと思っています。

店主として、漁師として　南房総の恵みをつなぐ

南房総はとても温暖な地域で、1月には花摘みが始まるくらい春の訪れが早いんです。四季を通じて自然を感じられる場所で、海辺なので、夏も内陸ほど暑さが厳しくない。ここで暮らしていると自然のありがたみを実感しますね。

漁師としては、最近は黒潮が安定せず、魚の様子も変わってきて、自然が急速に動いているのを感じます。それもあり、地元で商売を続ける以上、できるだけ自然にやさしい形を目指したい思いが年々強くなりました。ラム酒製造では、サトウキビを搾った後に残るカスをボイラー燃料に再利用したり、地元の酪農家さんに牛のエサとして提供したりしています。ありがたいことに、この取り組みが評価され、東京ウイスキー＆スピリッツコンペティションでSDGs賞をいただきました。

最近では千葉大学との産学連携による研究開発も進めていて、バイオプラスチックの開発など新たな取り組みも始めています。地域との連携にも力を入れていて、地元の高校や小学校と一緒にプロジェクトを実施。地域資源を最大限に活かしながら、ゼロエミッションを目指した取り組みを着実に進めています。こうした積み重ねを大切にしながら、これからも未来につながる挑戦を続けていきたいと思っています。

【店舗情報】
「寿し 割烹 ちどり」
https://chidori-chikura.com/
ちどり本店
◎住所
千葉県南房総市千倉町北朝夷２８６５
◎TEL
0470-44-0604
出前及び会食予約は本店にご連絡お願いします
ちどり別館
◎住所
千葉県南房総市千倉町北朝夷2894-1
◎TEL
0470-44-2886
◎営業時間
昼: 11:00~14:00
夜: 18:00~24:00