僕が入社した時は、U-POWERはまだ10名ほどの会社で、まだシステムに詳しいメンバーもおらず、外部パッケージ製品をなんとか使っている状況でした。でも僕からすると、そんなに特殊な機能は持っていないので、それなら自分たちで作ればいいのでは?と思っていました。なぜなら、1つの修正にこんなに時間がかかるなんて、スピードや品質の観点で、事業の成長の壁になっていると感じたからです。
でも誰もが内製で基幹システムをつくるとは思っていませんでしたね。外からシステムを買ってくるもんだと誰もが想定していましたが、僕は自分たちで作るんだと決めていたかもしれません。自分たちの大事なシステムは、自分たちでつくるもんだ。
自社開発が決まってから10ヶ月をかけて、オリジナルの基幹システムを公開しました。
新卒でU-NEXTに入社。たった3名のエンジニア採用の1人でした。U-NEXTでも基幹システムのリプレイスを任されていました。そこでリプレイス完了後、保守を2年続けた後に社内転職の制度を使ってU-POWERに異動しました。
当時も今も変わらず、保守ではなく新規開発を続けたかった気持ちがあります。そしてスタートアップの企業=企業自体がまっさらな会社で働きたいと思っていた時に、グループ内ですがU-POWERに出会うことができました。
当時はここまで大きくなる会社とは想定もしていませんでしたけどね。
内製で作らなければ今はなんとかなっても、お客様によいサービスを提供できない、社内の運用工数も減らせない。
そんな世界では、自分を雇った意味ないし、せっかくU-NEXTで基幹システムをリプレイスした自分がいるので、自分たちがつくればいいじゃないか、と思ったんです。
と言っても、冒頭でも言いましたが、当初は社内の誰もが自社開発をするとは思っていませんでした。そんな中で、経営層はまだ課長であった僕の意見を信じてくれて、任せてくれることになりました。
このリプレイスは事業の根幹であって、僕たちはその根幹を任されているという責任も感じました。そう思うと、そんなに大事なものを他人に握らせるわけにはいかない、だから自分たちでやるんだ、と改めて覚悟をきめましたね。
10ヶ月、メンバーみんなで走り続けて来ましたが、面白さ半分。大変さ半分。笑
でも会社は僕を信じて10ヶ月任せてくれました。会社の売上がよかったこともあって、大企業にありがちなコスト切りもなく、やりたいとプレをして理解いただけたことは全部やらせてもらえたと思っています。
理解できないようなしがらみがない。わからないまま、やれって言われない。
仕事に集中できない障壁がなかったのは本当にありがたい環境でした。
学生時代は法学部です。だからずっとこの世界にいたわけでも、狙っていたわけでもありません。
そんな僕なので、表面的な技術の知識や経験よりも、常にシンプルに考えるということが大事だと思っています。
プログラミングの時も余計なことはしないことが一番の技術なんです。スピードをあげるというのは、全力疾走をすることではなく、余計なことをしないという思考でやる。
シンプルさが一番大事。シンプルさとスピードの掛け合わせが最強。
2025年現在、システムの心臓部分だけはできました。その他は何もなく、すべての機能追加は今からがスタートです。ここからが、顧客満足度や社内満足度をあげていくフェーズです。その楽しみを一緒に味わえる人と仕事をしたい。
僕は、システムを中心とした事業開発にも関わっていきたいと思っています。例えば新しいサービスの仕組みを決めてからシステムに伝えるのではなく、やりたいことを実現するための上流からシステムが介入していくようになりたい。
そのためにも、僕たちエンジニアは運用者のためだけのシステムをつくるような思考になっちゃいけないんですよね。なので、今もこれからもU-POWERのエンジニアはシステムにしか興味のない人は採用できないと思っています。
ただ、一緒に働く人は、それぞれが人生かけて転職してきてもらっているので、来てよかったと思ってもらえるのが僕の中での軸です。
たまたま出会った人たちかもしれないけれど、いい時間を過ごしたい。
システム開発部 部長
mission
メンバーが楽しく仕事し成長できる環境づくり。
将来にシステムが競争力を産み出せるようになるための土台固め。